掃除機選びについて
掃除機の性能は
「吸い込み仕事率」×「ヘッド性能」
で決まると思っている。ダイソンはヘッド性能はよいが(特にフラフィは日本のメーカーでは出なかったアイデアで素晴らしい)、吸い込み仕事率はかなり低い(紙パック式最高峰の半分以下)のでいまいちと思っている。
紙パック式は、じきに吸い込む力が劣化するが、紙パックのメンテを怠らない限り、それほど低下しないので大した問題ではない。
そういう評価軸では、日立の紙パック式掃除機は、パワーが非常に強くヘッドの性能も悪くないのでいい選択だと思っている。
コード巻き上げ機構が壊れた
というわけで4年位前に「かるパック CV-PU20」を買ったが、コードの巻き上げがおかしくなってきた。引っ張り出しても止まらなくなり、勝手に巻き上げてしまう。ネットで調べてみると掃除機の不具合としてはよくある症状のようである。
分解してみる
矢印の位置のネジを外し、後ろのエアフィルター部を外す。
エアフィルター部内部にあるネジを外す。
紙パックのふたを開け、中のネジを外す。
そうすると内部が見えるようになる。これでコードリール部にアクセスできる。
コードリール部を横から見た状態。ここがスイッチになっていて、普段はゴムがコードリールに押し当てられているので巻き上げ機構にブレーキがかかっているが、スイッチを押すとブレーキが外れて巻き上げされる。止まらなくなったのは、ゴムの摩擦力が低下したため。
青い部品を手前に引っ張って外す。一見どこかに引っかかっていて外れなさそうだが、力を入れると外れる。ばねも一緒に外れるので注意。
スイッチ部を外したところ。ここについているゴムを復活させる。
復活させる方法は単純で、やすりでゴムを削る。摩擦力が低下した状態のゴムは表面がツルツルになっているので、ガサガサになるまで削る。今回使ったのはダイソーで買ったダイヤモンドやすり。
併せて関連するメンテナンスを行う。
- ばねを引っ張ってパワーを復活させる。ただし、伸ばしすぎるとパワー過剰になってしまう(実際やってしまった)のでほどほどにすること。
- コードリールのゴムが当たる部分を清掃する。
分解してみてわかったこと
- 非常に分解しやすく、メンテしやすい構造になっている
- 排気が通過する部分でもほこりがたまっておらず非常にきれいだった。モーターからの排気はフィルターを通る構造になっていて、そこですべて遮断されている。かつて、古い掃除機を分解したときは中がほこりだらけですごいことになっていたが、これはそうなっていなかった。排気がきれいなのは明らかだし、設計的にも良好なことがわかる。