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2015-09-27

フィットGD1にレーダー探知機設置した

そこそこ気合を入れて配線した。ブツはComtecのZERO 94VSというもの。これにOBD2ケーブルが付属しているものを購入。

配線のためにまずAピラーのカバーを外した。上から内貼りはがしを差し込むと簡単に外れる。

フィットGD1のOBD2端子は運転席の左膝のあたりにあるので、インパネの中に配線を通してみる。買っておいた配線ガイドを通す。こんな感じ。


これでインパネ内の経路を確保したので、あとはわっかになっているほうに配線を巻き付けて引っ張り上げると、配線が通せる。インパネの継ぎ目はギリギリしかなく、ケーブルを通す空間がないため、適当にニッパーで切って空間を作る。赤丸のところが切った部分。


あとはインパネを戻してレーダー探知機を設置する。正面からはケーブルがほとんど確認できない仕上がり。

反射して見にくいけど、裏からはこんな感じ。


2015-09-20

VWのディーゼルエンジンハックの話

VWのディーゼルエンジンハックの話、なんとなく何やったのか見えてきた。

このスレに「適合屋」を名乗る人の書き込みがある。

http://himasoku.com/archives/51920622.html

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228:風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/09/19(土) 16:33:11.97 ID:zFUorxMx0.net
ワイディーゼルエンジン適合屋
VWに限らず欧州車はモード走行中以外は
すぐEGRオフ(Nox爆発)することを知っていた模様

だから欧州でもディーゼル締め出しの流れなわけよ

その点日本メーカーはまだ真面目よ
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適合屋さんとは何かというと、自動車メーカーが開発したエンジンや完成車を、現地の法規制に「適合」させるのをやっている会社。世界各地の法規制は場所によって微妙に違ったり専門知識が必要だったりするのを、現地の人間を使ってやってくれる。「人とくるまのテクノロジー展」で元ホンダの人が話していたが、いまの完成車メーカーではこの適合を自分でやるのは相当困難になっていて、技術的にもかなり依存していると言っていた。

自動車業界以外の人が「適合屋」を知っているとは思えないので、この書き込みはある程度信用できると思われる。

では「EGRオフ」とはなにか。

EGRとは排気再循環(Exhaust Gas Recirculation)というエンジン技術で、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%92%E6%B0%97%E5%86%8D%E5%BE%AA%E7%92%B0

エンジンの排気を再度吸気側に回すというのをやる。
エンジンの排気というのは、エンジン内で燃焼した残りの気体なので、酸素は使われ尽くしている。これにより、Wikipediaの記載によると「大気より酸素濃度が低い状態での燃焼により、その(ピーク)燃焼温度が低下する。これによりNOxの発生が抑制される。」とある。

詳細な仕組みはこの記事が詳しいのでは。。。と思う。
http://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/bmw/x3/chiebukuro/detail/?qid=14133183174

これでわかるのは、「EGRをやればNOxは減らせるがやらなければNOxは減らすことができない」ということである。

次に、アメリカのディーゼルエンジンの規制がどうなのかを見てみる。

この書き込みを参照すると、アメリカのディーゼル規制はEUや日本より厳しいことが分かる。NOxは欧州や日本より半分にしなければいけない。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11136921276

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規制値
欧州(Euro6):NOx<0.08g/km,PM<0.005g/km
日本(ポスト新長期):NOx<0.08g/km,PM<0.005g/km … 数値はEuro6と同じ
米国(TierⅡ-Bin5):NOx<0.04g/km,PM<0.006g/km

●米国規制の何が厳しいか?
NOx(窒素酸化物)です。これが日欧の半分という厳しい規制値のためクリアが難しいのです。
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VWの車は最初EUで開発されて、アメリカに持っていくはずだ。
そうすると、EUのときはそんなにキツクなかった規制だが、アメリカで売るにはキツイ規制に整合させないといけない。
そのためには、何かしらのエンジン改良をしないといけない。
NOx対策を過剰にすると、エンジン出力が低下するなどのデメリットがあるといわれる。

マツダはそれが難しいのでアメリカでディーゼルを売るのを延期しているとのことだ。
下記の記事では、マツダに電話してアメリカでディーゼルが出せない理由を聞いたところ、「北米の規制をクリアすることは技術的に可能ですが、その場合、現時点ではマツダらしい走りと燃費性能の両立を、マツダが目指す水準で維持できない」状態らしい。
http://blog.livedoor.jp/ganbaremmc/archives/39870564.html


VWが何をやったのか予想

上記のことから、VWはディーゼルをアメリカで売るにあたり、真正面からエンジンを改良して問題に対処するのではなく、ハックして乗り切ろうとしたのであろう。検査状態さえ検出できれば、そのときはEGRを有効にし、出力は低下するが排気の問題はクリアできるという寸法。そして、エンドユーザーの使用時にはEGRを無効にし、排ガスが汚いが(おそらくEUで売っているエンジンと同等)、パワーは出る。


そもそも、EGRによる排ガス対策はユーザーの実使用ではまともに動作してないのでは、という疑惑は前からあったようである。

この記事では、実走行ではスペックの7倍のNOxが排出されていると指摘している。2chの適合屋さんの話もこれから来ているのではと思われる。
http://news.livedoor.com/article/detail/10029221/

日本でも、下記の論文では一部の車両でEGRが実使用で無効化されていると指摘している。
http://www.tokyokankyo.jp/kankyoken_contents/research-meeting/h23-01/2304-youshi.pdf


なんとなく、この事件は乗用車のディーゼルエンジン終了のお知らせになるのではという気がする。
真面目にやっていたであろうマツダがかわいそうとも。。。