リポバッテリーの性能はわかりにくい
いちおう、容量やC値が性能の指標になっているが、容量はともかくC値はうその数値を書いているのか何なのか、あまりあてにならないことが多い。また、ドローン用途では急速放電するため、短時間で電圧降下が起こり実用上問題のあるリポバッテリーも多い。
ここでは、リポバッテリーの内部抵抗に注目してみる。
シンプルにバッテリー(BT1)直結でモーター(M1)を動かす回路を考えてみると、内部抵抗はR1で示される、バッテリーに直列で入る抵抗と解釈できる。抵抗が大きくなるとそれだけ電圧が下がる原因になるはずだ。
内部抵抗の計測
SkyRC B6 miniにはリポバッテリーの内部抵抗を計測する機能がついているので、それで手持ちのバッテリーを比較してみる。B6 miniでは、セルごとの内部抵抗も計測できるが、比較しにくいのですべて直接状態の内部抵抗を計測した。
内部抵抗に影響する要素
電池そのものの抵抗以外に、計測される内部抵抗には下記が影響する。
- 銅線:電線により寄生抵抗に差があるかもしれない。
- コネクターの形式:大電流を流せて、ゴールドコンタクトを採用しているものほど抵抗が低いと考えられる。今回のテストではXT30とJST-RCYでは、XT30のほうが良いのでは?という結果になった。
- 劣化:使っているとだんだん内部抵抗が増えるという話がある。このため、新品とそうでないものでは差異があるかもしれない。
- 充電状態:放電すればするほど内部抵抗は上昇すると考えられる。今回はいずれもストレージモード充放電した後のリポで統一した。
ZOP Power 11.1V 550mAh 80C
性能が悪いことで有名(?)なバッテリー。飛ばしていると電圧降下が著しい。内部抵抗も非常に高い。
2インチ級で使う限りでは、電圧降下も少なく性能がいいと実感できるバッテリー。
Gaoneng GNB 11.1V 550mAh 80C
未使用なので詳細不明だが、YouTubeのレビュー動画等では評判が良いバッテリー。XT30とJST-RCY、両方のコネクタがついているため、それぞれ計測した。内部抵抗は非常に低い。
結果としては、同じバッテリーでもJST-RCYコネクタのほうが内部抵抗が大きい結果になった。おそらく、コネクターに起因する抵抗増加と思われる。接触面積が足りないのか、表面処理の違いか...
結果としては、同じバッテリーでもJST-RCYコネクタのほうが内部抵抗が大きい結果になった。おそらく、コネクターに起因する抵抗増加と思われる。接触面積が足りないのか、表面処理の違いか...
XF Power 11.1V 850mAh 70C
こちらも2インチ用に使っているバッテリー。実用の感想としては、電圧降下がひどいとは感じないが、性能がいいという感じもしない。
Flytown 450mAh 14.8V 65C
3インチ機用に購入したもの。Nano-techなどと書かれているので、TurnigyのリポのOEMなのでは?とも思っている。
Gaoneng GNB 14.8V 450mAh 80C
3インチ機用に購入したもの。
JJPRO 11.1V 850mAh 30C
JJRC JJPRO-P130 Battlerに付属していたもの。
ZOP Power 11.1V 1500mAh 40C
5インチ用に購入したが、U199に集中すると決めて以降ほとんど使用していない。
ZOP Power 14.8V 1800mAh 65C
買ったが未使用のもの。
Walkera 7.4V 610mAh
X4 Desire H502S用。
XF Power 11.1V 600mAh 30C
2インチ機用に購入したものだが、XT30コネクタではない。
Flytown 2100mAh 6.6V 20C LiFePo4
送信機用のLiFePo4なので、参考データ。もともとXT30コネクタはついていないが、DIYで付け替えた。
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