エアコンはカビの巣窟になる
- エアコンは構造上カビの発生を防ぐのが難しいようで、何年も使っているとほぼ確実にカビが生えてしまう。
- なんとか対策したいと思っていたので、自宅のエアコンはすべて熱交換器加熱除菌がついていている富士通ゼネラル製のものにしている。
- 3年程度使った結果としては、冷房が終わったら除菌されているためか、アルミフィンにはカビが生えない。
- 送風口付近や送風ファンは、ホコリが堆積しており除菌を妨げるためか、熱風が届かないためかは不明だが、少しカビが発生している。
- そこで、主に送風口付近を中心に薬剤でカビ発生予防を試みる。オスバン(逆性石鹸)はカビに効果があり、ある程度持続性があると考えられるので試してみる。
用意するもの
- オスバン(塩化ベンザルコニウム)
- スプレーボトル バスマジックリンエアジェットのボトルが使いやすいのでおすすめ
- いらないバスタオル
- 養生テープ
手順
オスバン希釈液をスプレーボトルに入れる
- 希釈は200倍くらい。水が500mlでも必要なオスバンは2.5ml程度なのでほんのちょっと。入れすぎに注意。
- スプレーボトルは何でもいいが、霧で出るものがよい。バスマジックリンエアジェットのボトルは1プッシュするとしばらく放出されるのと、薄く広くスプレーできるので使いやすい。
これが使いやすい |
エアコンの準備
- 送風運転で電源を入れ、風向を一番下向きに設定する。
- その状態でコンセントを抜く。風向板が開いた状態で固定される。
バスタオルで養生する
- エアコンに吹き付けると、希釈オスバンが垂れてくるのでバスタオルで受け止められるようにしておく。
- バスタオルを3方向を適当に養生テープでエアコンに貼り付ける。
- 吹き出し口の手前側だけでなく、奥側からも垂れてくるのでカバーできるようにする。
上の布は3Mのエアコンフィルターなので今回は関係ない |
希釈オスバンを吹き付ける
- 吹き出し口を覗くと中に円筒状のファンが見える。手を入れて指で弾くと回るので、ファンを回しながら全周囲にオスバンを吹き付けていく。
- 手前のドレンパン部分にも吹き付ける。奥になっているので見えないが、アルミフィンの結露はドレンパンに落ちて外に排出されるため、ドレンパンにもカビが発生しやすい。
- ドレンパンは奥側にもあるため、余裕があれば奥側にも吹付けしたいが、エアコンのカバーを外さない限り難しいと思うので、ここでは省略。
矢印の位置の奥にドレンパン(結露水を受け止める容器)があるので、そこにも下向きに吹き付ける。
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乾燥させる
- 垂れてきた水分をバスタオルで拭く。
- 水が垂れるのが収まってきたらコンセントを入れる。風向板の位置がリセットされるので待つ。
- 送風運転で電源を入れる。このとき、風で水分が飛んでくるのでバスタオルで覆うようにする。
乾燥のための送風運転中、 水分を受け止められるように養生テープでバスタオルを手前にも貼り付けるとよい。 |
参考:カビ対策の有効成分
アルコール系は持続性がないので除外してある。
ルックの防カビくん煙剤はてきめんに効果がある印象。エアコンも周囲を完全に密閉して防カビくん煙剤をたくと一番いいと思われるが、漏れ出ると悲惨なので試せてはいない。
加湿器は、市販の専用品でなくても、2週間に1回程度 水の代わりに200倍希釈オスバン液を入れるとほぼ対策できる。
風呂のくん煙剤の場合
- ルック お風呂の防カビくん煙剤:銀ゼオライト
- お風呂カビーヌ:イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
- 防ぐカビキラー:塩化ベンザルコニウム(オスバン)
加湿器の場合
- 加湿器の除菌タイム:成分にカチオン系抗菌剤と書かれているが、これは塩化ベンザルコニウム(オスバン)のこと